『幻想神域-Another Fate-』運営チームです。
11周年の特別企画として「幻想神域 -Another Fate-」を題材としたショートストーリーを大募集します!
運営チームにて選考を行い、選ばれた作品は実際に公式ページまたはゲーム内で掲載されるほか、特典アイテムをプレゼント!
対象期間中に、「タイトル」「2,000文字以内の本文」「掲載時のペンネーム」のほか、文頭に「ショートストーリーコンテスト応募作品」と記載のうえ、
お問い合わせフォームよりご応募ください。
ぜひ、皆さまからの素敵なショートストーリーをお待ちしております!
概要
募集期間 |
2024.09.25(水)18:00~2024.12.01(日)23:59まで |
参加ルール |
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作品は必ず「幻想神域-Another Fate-」を題材としてください。
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ゲームプレイ中のバトルシーンや、ゲーム内の描写、プレイヤーと幻神とのやり取り、または幻神同士のやり取りなど、特にジャンルや形式の指定はございません。(コメディ、シリアス等)
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実際のプレイヤーを特定できるような名前や表現はご遠慮ください。
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作品は必ずログインのうえで、お問い合わせにてご応募ご利用ください。その際、問題項目は『その他』を選択してください。
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ご応募の際、ご希望の起源の鍵の名称を添えてお問い合わせください。
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特典 |
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公式ページ、またはゲーム内への掲載。※掲載の詳細は追ってご案内いたします。
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【称号】幻想世界の文豪 1個
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2024年8月31日(猛夏の名将・関羽)までに登場した幻神の中から、お好きな起源の鍵を1つ
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注意事項 |
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参加ルールを守られていない作品はキャンペーンの対象外とさせていただきます。
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お一人さま何度でもご応募いただけますが、特典の配布は1アカウントにつき1回までとなります。
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2名以上が同じ作品を応募された場合は選考の対象外となります。
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当選者発表はゲーム内への掲載、または特典の配布をもって発表とさせていただきます。そのため、当該のお客様へ事前のご連絡は行いません。予めご了承ください。
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利用規約に反すると判断した場合は相応の処置を行わせていただく場合があります。
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「幻想神域-Another Fate-」に関係のない作品名やキャラクター等の使用は禁止いたします。
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運営上、予期せぬ理由によって内容や予定が変更となる場合があります。
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選考に関する質問は一切お受けすることができません。
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本企画によって発生するあらゆる事由(第三者から権利侵害の申告、その他の請求等)により応募者者または第三者が損害を被った場合でも、当社は一切責任を負わないものとします。
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▼ショートストーリー例【9/27 更新】
封印を守り続け幾星霜、彼は常々考えていた。これは何度目の出来事なのか、と。
封印が破られる未来を知りながらも、彼は幾度となくこの場に立ち、挑み続けていたのだ。
その度、彼は思うのだ。
今度こそは守り切って見せる――と。
しかし、これまでの対策ではいつもなにかが不足していた。
常に一歩先をいかれていたのだ。
だからこそ、今回の彼は一味も二味も違う仕上がりを見せようとしている。
――これは、1人の男の覚悟が見せた奇跡の物語である。
鳴り響く地響き、起源の使者は今回も間に合わない事を悟る。
彼が封印を施している扉の、さらにその奥から邪なる気配が近づいていたのだ。
「……来たか」
そう小さく呟くクレメンスは、封印の疲れなど見せないキレ味のあるたくましい顔つきだ。
魔界特有の瘴気への耐性を持つはずの法衣を通してもな、お肌に感じるヒリついた空気。
エウリノーム、グレイス……他にも気配を感じる。
封印の隙間を吹き抜け、押し寄せる津波の如き瘴気を受けたクレメンスは、1人頬をあげ白く輝く歯を光らせた。
「今度もきっと……瘴気が封印の間を埋め尽くすだろうと思っていたのじゃ」
撤退を拒否する兵士を、1人残らず帰らせていたのだ。
この部屋に聳えるのは扉と1人の年老いた漢だけ。
あふれ出る瘴気は留まる事を知らない。
いつしか封印の間は薄く紫色の霧がかかったように曇り出していた。
天の力を集め、起源の力で施した金色の鎖がひとつ、またひとつと弾けて消える。
嗚呼、堅牢な封印を施された門が開こうとしている。
重い頑強な扉は、衝撃で扉は粉々になり、その瓦礫は銃弾のようにクレメンスに向かって飛来する。
「結局あたしたちが一番ノリなわけ? ハァ……人間界ってほんと辛気臭くて苦手だわ」
高く鋭い、しかしどこか幼さを残した少女のような声の主が門を境界を超えた。
「なにを言っているのだ……。お前が勢い余って扉を壊したのだろう?」
どこか涼し気な青年の声が、少女を諫めながら後ろから現れる。
粉塵が徐々に収まりを見せ、視界を取り戻すと、褌一枚のクレメンスが――
ボディビルの大会でもそうそう見れないディフィニションに仕上げている姿で仁王立ちしていたのだ。
「来たか、エウリノーム、グレイス」
「……なにあの爺さん。え、気持ちわる。なんで名前まで知ってるわけ?」
「ヤツがなにを知っていようがどうでも良いだろう。さっさと炭にして先を急ぐぞ」
青年が腕をかざし、ない魔法を使おうとしたそのとき。
ひと際眩い閃光が、二人の間を通り抜けた。
「喝ッ!!」
封印の間を大きく揺るがす一喝の発声。
振り返る二人が見た老人に不釣り合いな凶悪なボディとの不適な笑み。
掴みかかる巨大な漢の手の平。
それは一瞬にして二人の頭を掴み――間髪入れずに地面にめり込む轟音。
再び巻き上がる粉塵。
そこに腕を組み、仁王のごとく立っていたのは筋骨隆々の教皇と――
まるで地面に突き刺さる矢のように微動だにしないエウリノームとグレイスだったものだ。
ここまでは予定通りだ。
かつてのクレメンスは、すでにこの局面を何度も乗り越えている。
起源の使者が間に合わない事も、封印が破られるのも、最初からずっとそうだった。
そして、彼ら二人を始末する算段も、そのための鍛錬をする時間も……予定通り。
大きな息を鼻から吹き出すと、クレメンスの背後、封印の扉であった場所から
かすかな殺気が突き刺してきた。
「!!」
クレメンスは大きく跳躍し、身体を捻りながら、封印の扉を正面とするように体制を立て直す。
――ヤツが来たのだ。
「今は…ダークナイトと言ったか…」
「ほう…ずいぶんと『仕上がっている』ではないか。クレメンス」
流れるような銀の長髪、血潮のように赤い瞳、黒いレギンス。
上半身は、同じく筋骨隆々のナイスガイ ダークナイトが現れた。
封印の間、突き刺さる二人の魔族を挟んで、今因縁の二人が睨み合う。
「破ァッ!!!」
先手はクレメンス。
怒号を上げながら会心のサイドトライセップスを決め、ダークナイトを大きく威嚇する。
その姿、まさに阿修羅像の生き写し。
「なるほどな。その筋肉、どれほどの修練を積んだかが見える」
フッと笑うダークナイトはゆっくりと腕を上げる。
「だが所詮は老人! 本当に私に敵うと思っているのか!!」
その笑みを緩めぬまま、全力を込めてキメる――フロントダブルバイセップス。
まるで足のようにパンパンに逞しい腕がピクピクと動く。
果たしてこの二つの筋肉重機の勝敗や如何に! そして突き刺さった二人は生きているのか!
この物語の続きは、まだ誰も知らない。